森下の恥ずかしい過去①
ちょうど1年前、以前あったPMの公式メルマガで配信したものです。基本そのままですが、少しだけ改定しています。
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こんにちは!
パーソナルモチベーターの森下裕道です。
今回は、私自身の過去の恥ずかしい経験を振り返りながら、
パーソナルモチベーターについて考えてみたいと思います。
題して「森下裕道の恥ずかしい過去」。
とはいえ、私のことをご存知ないという方もいると思いますので、
カンタンに自己紹介をしておきますね。
■最初は問題児だった!
私は大学卒業後、株式会社ナムコに入社しました。
入社してすぐにアミューズメント施設、いわゆるゲーセンに配属。
非常に恥ずかしいのですが・・・
入社当初は、上司も頭を悩ませるほどの
接客も素行もかなりヤバイ店員でした(笑)
今では「接客マスター」と自分で名乗り、
接客に関する本まで出させていただいているのに…です。
というのも、当時は入社するまでに一生懸命で、
なんかそれからあまりヤル気にならなかったんです・・・
それに、
「ゲーセンなんか、別に一生懸命働かなくたっていいじゃん!」
って思ってました。
しかし、お店で働いて半年くらいでしょうか。
ほんの些細なことだったのですが、
お客さんを接客でワクワクさせれば、お客さんが喜んでくれ、
カンタンに売り上げが上がることを実感したのです。
それからというもの、お店運営がおもしろくてしょうがなくなりました。
それまでは忙しくたって事務所やバックヤードにこもり
サボってばかりいたにもかかわらず(最悪な店員ですね。。。)、
それ以来、営業時間中、休憩もとらずにずっと接客していたほど。
その甲斐あってか、入社2年目には当時新規事業であった
ボウリング施設の店長に大抜擢。
接客を徹底的に強めることで、大成功を収め、
社内でもカリスマ店長と言われるようになりました。
(ちょっと自慢です、ハイ(笑))
その後、本部で不採算店舗の建て直しなどを任されるまでになり、
ついに独立しました。
現在は、パーソナルモチベーターとしての活動以外に、
接客関係の本の執筆、講演活動、コンサルタント
と幅広く活動しています。
自分で、幅広く活動しています、
っていうのも何かイヤなんですけど・・・(笑)
■人の問題で苦労しました。
実は、そんな私も店長に抜擢されてから順風満帆だったわけではありません。現在ではパーソナルモチベーターとして、
”まわりの人をハッピーに導く”
ということを使命にしていますが、
当時は、人の問題で相当苦労してきました。
特に忘れられないのが、
初めて店長をしたお店での出来事です。
ゲームセンターを併設したボウリング施設だったのですが、
各レーンのテープルに飲食をデリバリーするという
当時では新しいシステムを導入したのですね。
ボウリングをしながら、食事だってできるし、
ビールやカクテルだって飲めちゃうんです!
やはり飲食を扱うため、女性スタッフのマニキュアは
クリア(透明)以外禁止にしていました。
しかし、ある日、女性スタッフのひとりが
ピンク色のマニュキュアをして出勤してきました。
その女性スタッフは、とても仕事をテキパキこなすデキル子で、
早番の要の子でした。
でも、性格が少しキツく、言いたいことはストレートに
言ってくるタイプ。
私より年上で、ちょっと苦手意識を感じていました。
その子のマニュキュアにはすぐ気がついたのですが、
「今日だけいいだろう・・・」
と見て見ぬフリをして注意しなかったのです。
だって、クリア以外禁止というのは彼女はわかっている
はずですから。
明日はつけてこないだろう、って。
ほんとは彼女に対する苦手意識があったからだったと思います。
だけど、甘かった。。。
彼女は、次の出勤日にもピンクのマニュキュアをして現れたんです。
(ガ~ンっ!!)
しかも、私は1回見逃している分、注意しにくくなってしまいました。
結局・・・
放置する形になってしまったのです。
すると、どうでしょう。
ほかの女性スタッフたちも、徐々にいろんなマニュキュアをつけてくるように。
店長がマニュキュアを見ながら、注意しなかった事実は、
「スタッフに暗黙の了解でOKしてくれた」
と感じさせてしまったのでしょう。
しかもしかも、
それからというもの、
マニュキュアだけでなく――
制服を今風に着崩すわ、
遅刻が増えるわ、
掃除が疎かになるわ、
勝手にシフトの変更をするわ、
接客態度は悪くなるわ
――どんどん乱れていったのです。
あまりにもひどくなってきたので注意しても、時すでに遅し。
「○○さんだって、やっている」
「店長は許したって、聞きましたよ!」
「じゃ、店長はルールをすべてしっかり守っているのですか!」
「仕事、一生懸命やっているんだから…
そんな細かいこと、大目に見てくれたっていいじゃないですか!」
――などと、今までにはなかったスタッフたちから口応えされる始末。
私は精神的にかなり落ち込みました。
もう、このときはスタッフの顔色ばかりうかがっていて、
あんなに大好きだったお店に行くのも、何か嫌になってしまったほど。
そうなると、当然といえば当然ですが、
お客さんからのクレームは増え、売り上げも落ちていきました。
そりゃそうです!
お客さんよりスタッフの顔色ばかりうかがっていたんですから。
注意しても、
「大丈夫かな、怒ってないかな?」
「ここで怒ったら、休憩室でボクの悪口を言われないだろうか・・・」
――そんなことばかり、気にしていたのです。
ホント、ダメな店長でしたね(汗)
最終的には
「これでは、マズイ!」
と徹底的に指導しなんとか解決しましたが、
時間はかかったし、スタッフの何人かは辞めてしまったし、
離れていってしまった大切なお客さんもいましたし、
精神的にも体力的にも非常に大変でした。
■この経験から学んだもの
この経験から感じたのは、
「これくらいなら、いいだろう」
と例えちょっとしたことでも見逃すと、
それがどんどんお店全体に悪影響を及ぼすということ。
私も正直、こんなに拡がって行くとは思いませんでした。
だから、ちょっとしたことでも見て見ぬフリはせず、
きちんと注意し、叱り、ルールを徹底して
いかなければならないことがわかったのです。
また、このときに自分自身、
”店長としての自覚”(言い方を変えれば、覚悟!)を
持たなければならないと痛感しました。
権限はそんなにないかもしれない。
しかし、私はスタッフの友達でも先輩でもなく、
仲良しグループのリーダーでもない。
上司であり、店長だったのです。
注意して嫌われること、
辞められてしまうことを恐れたり、
部下の顔色ばかりうかがっててもしょうがない。
結局は、一番大切にしなければならないお客さんに
迷惑がかかってしまいました。
それだけは絶対にしてはいけません。
だれだって、人に嫌われることは言いたくないものです。
しかし、店長が言わないと、だれも言う人はいません。
人間は環境に流されやすい生き物です。
放っておくと悪い環境、ラクな環境に染まっていってしまいます。
お店のトップの店長だからこそ、
人が言いにくい事でも言えるようにならなければ
ならなかったのです。
■本当に大切なこと
そして、もうひとつ。
とてもとても大切なことに気づきました。
(まだまだ長いので、続きはまた明日!)
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